商品説明：
　淡く上品なピンクとクリーム色の花弁の様な菱マンガン鉱に、霜の様に小粒な水晶がキラキラと舞い降りた、稲倉石や積丹ルビーとも呼ばれる北海道稲倉石鉱山産の銘柄標本です。底面側も一面綺麗な結晶が見られ、サイドの断面の濃厚なピンク色も素晴らしい美しさです。

各鉱物の特徴：
＜菱マンガン鉱 (ロードクロサイト/Rhodochrosite)＞
　濃紅色〜淡いピンク色の菱形六面体、犬牙状、釘頭状、葉片状、粒状、塊状、鍾乳状等で熱水鉱脈や接触変成鉱床中、ペグマタイト等に産出します。方解石中のカルシウムがマンガンに置換された鉱物で、良く似たバラ輝石(Rhodonite)とは硬度が低いことで識別できます。有名産地の標本は特に高価で、アメリカのSweet Home Mineや、南アフリカのN'Chwaning Mine、本鉱にインカローズという愛称の付いたアルゼンチンのCapillitas Mine、また国内でも尾太鉱山や、稲倉石、積丹ルビー等の愛称で親しまれる稲倉石鉱山に産する標本が代表的です。
＜水晶(クォーツ/Quartz)＞
　肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。
＜閃亜鉛鉱 (スファレライト/Sphalerite)＞
　純粋成分の無色や白から、鉄の含有量の増加と共に、透明薄黄緑色(Cleiophane)、黄褐色、赤褐色(Ruby Blende)、黒色不透明(Marmatite)と色調が変化していく鉱物で、日本でも透明感のある黄褐色〜赤褐色のものはべっ甲亜鉛の名で親しまれています。六方晶系のウルツ鉱(Wurtzite)とは同質異像で、自形結晶が明瞭な場合のみ肉眼でも識別できます。方鉛鉱、黄銅鉱、黄鉄鉱等と共に、 熱水鉱脈、黒鉱鉱床、接触交代鉱床等に産出し、結晶形態は四面体、八面体、十二面体と多様でスピネル式双晶も多く見られます。方鉛鉱(Galena)や白鉄鉱(Marcasite)等を含む褐色の層状鉱はシャーレンブレンド(Schalenblende)という鉱石名で呼ばれる他、閃亜鉛鉱の二次鉱物としては、菱亜鉛鉱（Smithsonite）、異極鉱(Hemimorphite)、水亜鉛銅鉱(Aurichalcite)などがあり、登場する機会の多い鉱物です。

パワーストーンとしての意味・効果：
＜菱マンガン鉱 (ロードクロサイト/Rhodochrosite)＞
　愛の波動を放って全てのレベルに働きかける、愛とバランスの石です。愛と夢に満たされた新しい世界を創造するのを助けると共に、ハイアーセルフと繋がり易くして、個人の気付きやスピリチュアリティを高めるのを促進してくれます。また素早く穏やかに感情のバランスを取り戻して、マインドに秩序と安定をもたらしてもくれます。
＜水晶(クォーツ/Quartz)＞
　水晶はその高い波動で私達の心身をよりクリアーな状態に導いてくれます。ネガティブなエネルギーを浄化し振動数を上昇させるとともに、他の次元と繋がり易くさせる働きもあります。
＜閃亜鉛鉱 (スファレライト/Sphalerite)＞
　男性性と女性性のうち不足する性質を補おうとすることでそのバランスを取ると共に、直観力を促進して不実や虚偽又は情報の真偽を見極める力と、サイキックな能力をも育んでくれます。また、ライフワークへと導いて天職に就くことをサポートしてくれる他、大衆のネガティブな力からも守ってくれるそうです。

▲▼　淡いピンク〜クリーム色の、所謂爪状の自形結晶が贅沢に実っていて、さらにその上からキラキラと輝く水晶が降りかけられています。柔らかな色合いと質感が非常に魅力的です。

▲▼　優しいピンクの上に霜の様な水晶が散りばめられている姿は、正に息を呑む様な美しさです。

▲▼　ピンクとクリーム色の二色の色合いの変化も素晴らしく、結晶もボリュームと躍動感があって非常に美しいです。

▲▼　各所に水晶の小さな集落が点在しているのもまた可愛らしいです。

▲▼　裏側も一面菱マンガン鉱が結晶しています。色彩の変化や所々混在する閃亜鉛鉱も良い味を出しています。

▲▼　側面から覗く断面には、一段と色濃い鮮やかなピンクの層が堪能できます。上下の表面の結晶部分の柔らかな質感も引き立ちます。

▲▼　清楚な美しさと柔らかな可愛らしさを併せ持った、日本の誇りとも言える素晴らしい標本です。裏表一面に広がる美しい自形結晶や豊富な色彩、宝石の様な水晶との共生が存分に堪能できるここまで贅沢な標本は、最早滅多に得られないと思います。