Quartz, Azurite & Malachite
Locality: Oumjrane Mine, Alnif, Tarhbalt, Er Rachidia Province,
Meknès-Tafilalet Region, Morocco
Size: 51mm x 42mm x 34mm
Weight: 36g
商品説明:
ゲーサイトで覆われた武骨なクラスターの上に、アズライトが美しく青い薔薇の花弁を咲かせている、モロッコ産のユニークな標本です。黒や赤褐色の歪なゲーサイト上に散らばる、アズライトとマラカイトの鮮やかな色彩が、妖しく異様な美しさを放っています。
各鉱物の特徴:
<水晶(クォーツ/Quartz)>
肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。
<藍銅鉱 (アズライト/Azurite)>
孔雀石(Malachite)や赤銅鉱(Cuprite)、黒銅鉱(Tenorite)、珪孔雀石(Chrysocolla)、輝銅鉱(Chalcocite)等と共に銅鉱床の酸化地帯に産出し、アズールブルーと呼ばれる美しい藍青色が特徴の銅の二次鉱物です。
板状や柱状の自形結晶の他、その放射状集合体や鍾乳状、ぶどう状等でも産出します。イオンの比率によって区別される孔雀石とは同じ構成成分ですが、藍銅鉱の方が安定性が低いためしばしば時の経過と共に孔雀石へと変化します。昔から岩絵具として使われた他、孔雀石と混合したものはアズロマラカイト(Azuromalachite)として宝飾品にも利用されます。
<孔雀石 (マラカイト/Malachite)>
太古の昔から顔料や釉薬、宝飾品等として馴染みの深い、鮮やかな緑色が特徴の銅の二次鉱物です。ぶどう状や皮殻状、鍾乳状、塊状の他、稀に柱状や針状の自形結晶も見られ、微細な繊維状結晶が集合して造られる同心円状の縞模様が印象的です。藍銅鉱(Azurite)や赤銅鉱(Cuprite)、黒銅鉱(Tenorite)、自然銅(Native Copper)、珪孔雀石(Chrysocolla)、菱亜鉛鉱(Smithsonite)、白鉛鉱(Cerussite)等を伴って銅鉱床の酸化地帯に産出します。 クレオパトラ女王がアイシャドーに使ったのはキプロス(Cyprus)産の本鉱だそうです。
<針鉄鉱 (ゲーサイト/Goethite)>
黄鉄鉱(pyrite)、菱鉄鉱(siderite)、磁鉄鉱(magnetite)等の鉄鉱物の酸化によって生成され、黒褐色から赤褐色、黄褐色の塊状や土状の他、稀に柱状、針状またはその放射状、腎臓状集合体でも産出します。最も普遍的な水酸化鉄が針鉄鉱で、鱗鉄鉱(Lepidocrocite)やその他の水酸化鉄とはX線解析等によらないと識別が困難なため、区別できない場合の野外名として褐鉄鉱(limonite)が使用されます。赤鉄鉱も腎臓状になることがあり良く似ていますが、赤鉄鉱は条痕色が赤いのに対し、針鉄鉱は黄褐色で黄色味があることで識別できます。
パワーストーンとしての意味・効果:
<水晶(クォーツ/Quartz)>
水晶はその高い波動で私達の心身をよりクリアーな状態に導いてくれます。ネガティブなエネルギーを浄化し振動数を上昇させるとともに、他の次元と繋がり易くさせる働きもあります。
<藍銅鉱 (アズライト/Azurite)>
創造性とサイキックな能力を目覚めさせ、生のあらゆる分野において深い洞察を与えてくれます。また第三の目や直感による情報取得を促進させ、霊的な体験の正確な言語化を助けてくれます。迷いや不安を排除し自信を育ませてくれると共に、愛に基づく同情や共感、ハートからのコミュニケーションをも促進してくれるそうです。
<孔雀石 (マラカイト/Malachite)>
変わりゆく環境下でも魂を成長へと導くヒントを与えてくれる「変容の石」です。自己の行動や状況への責任を認識させ、理解力と直観力をもたらすと共に、望む現実へと続く障害の無い道を創造し、その各段階においても適切な指示を与えてくれます。また感情とチャクラの浄化に優れ、特にハートと喉のチャクラを活性化してくれるそうです。
<針鉄鉱 (ゲーサイト/Goethite)>
目標へと前進しながら人生の旅を楽しむということを教えてくれる他、創造力と行動力を結びつけ現実化を促進する働きがあります。また、集中力を増強し微細な領域へのチューニングを助け、透聴能力や異世界の存在とのコミュニケーション、予知や占いなどにも力を発揮してくれるそうです。
▲▼ 全体的に横長のクラスターで、正面側は比較的クォーツの輪郭が分かりやすいですが、背面はゲーサイトがモコモコと成長していてほぼ隠れている状態です。
▲▼ 褐色のゲーサイトの歪な造形の上に、鮮やかな青い薔薇がたくさん咲いているとても不思議な情景です。
▲▼ 廃墟の様な群晶を覆う赤と黒の斑なコーティングが非常に格好良いです。密集するアズライトの薔薇も憎い付き方をしていて、個人的にはこの標本の一番魅力的な部分だと思います。
▲▼ ゲーサイトコーティングの乾いた色合いと、端正で鮮やかなアズライトとのコントラストがとても面白いです。各所に球状のマラカイトも点々と出来ていて、ぶどう状の様に集合して連なっているものもあります。
▲▼ グロテスクとも言えるほどのゲーサイトの自由なフォルムがまた格好良いです。アズライトやマラカイトとの組み合わせも、我々人間にはとても思い付かない様なデザインです。
▲▼ 独創的な造形の上を非常に贅沢にアズライトが彩っています。
▲▼ この辺りも変化と力強さに富んだ素晴らしい景観です。
▲▼ アズライトの目に突き刺さる様な青と、幾重にも折り重なる花弁の様な結晶が本当に美しいです。刺激的な魅力に溢れた、決して飽きの来ない逸品だと思います。