Quartz, Ajoite & Kaolinite
Locality: Artonvilla Mine, Messina District, Limpopo Province, South Africa
Size: 63mm x 61mm x 35mm
Weight: 104g
商品説明:
この産地には珍しい清楚で端正な印象の、メッシナ鉱山産アホアイト入りクォーツです。アホアイト負けしない素晴らしい結晶模様が見られるユニークかつ高品質な標本で、ファントムやカオリナイトに混ざって各所に点在するアホアイトを見付けるのがとても楽しいです。
銅の産出で有名なMessina Mineは南アフリカの北端、ジンバブエとの国境を描くLimpopo Riverの南約10kmに位置する街、Messina(2003年に綴りの誤りを正す形でMusinaに改名)にあります。シャッタカイト(Shattuckite)やパパゴ石(パパゴアイト/Papagoite)、アホー石(アホアイト/Ajoite)等の鮮やかな二次鉱物のインクルージョンや、煌びやかな鏡鉄鉱を伴った水晶は見た目にもインパクトが大きく、コレクターに人気があります。その他にも多くの水晶がカオリン石(カオリナイト/Kaolinite)や自然銅、赤鉄鉱、緑簾石、緑泥石等を内包または付着させていて、これらの微細な内包物の層が無数に重なった美しいファントムや、巨大な両錐、ダイナミックなセルフヒールド等、ワイルドで見所の多い通好みの水晶が産出します。
各鉱物の特徴:
<水晶(クォーツ/Quartz)>
肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。
<アホー石 (アホアイト/Ajoite)>
パパゴ石(パパゴアイト/Papagoite)と同様、銅の二次鉱物で、その名はアリゾナ州の発見地、Ajo Districtに由来します。明るいブルーグリーンからライトグリーンで、針状や薄柱状の結晶が球状または放射状に集合したクラスターや、塊状の集合体などで産出します。南アフリカのMessina Mineでは、シャッタカイト(Shattuckite)やパパゴ石と共に水晶に内包されて産出し、人気を博しています。
<カオリン石 (カオリナイト/Kaolinite)>
アルミニウムと珪酸塩からなる白〜灰色の粘土鉱物で、薄板状の超微粒子の集合体や塊状で産出し、稀に水晶内にも球状や樹枝状に集合した姿が見られます。凝灰岩や花崗岩、長石等の風化や熱水変質により生じ、同じ化学組成のディッカイト(Dickite)、ナクライト(Nacrite)、ハロイサイト(Halloysite)とは肉眼での識別が困難です。本鉱物の名は、陶磁器で有名な中国江西省景徳鎮近くの高嶺(カオリン)で原料となる陶土が産出したことに由来し、和名を高嶺土とも言います。
<緑簾石(エピドート/Epidote)>
カルシウム、鉄、アルミニウム等からなる珪酸塩鉱物のグループ名兼そのうちの一種の名称で、変成岩中や火成岩中に産出します。針状、粒状、板柱状の結晶と伸長方向に並行な条線が特徴で、緑から黄色の場合が多いですが、鉄の含まれる量が多いと黒っぽくなり、アルミニウムが多いと灰色や淡褐色になる多色性が強い鉱物です。
パワーストーンとしての意味・効果:
<水晶(クォーツ/Quartz)>
水晶はその高い波動で私達の心身をよりクリアーな状態に導いてくれます。ネガティブなエネルギーを浄化し振動数を上昇させるとともに、他の次元と繋がり易くさせる働きもあります。
<セルフヒールド(Self-Healed)>
破損した部分が再結晶し自己修復されたセルフヒールドのクリスタルは、その自己治癒の智恵を分け与えることで、自分らしさと全体性を取り戻す手助けをしてくれるそうです。我々自身のセルフヒーリングの過程の素晴らしい伴侶になってくれるだけでなく、一見不可能にも思える状況への対処法も教えてくれるため、真摯にベストを尽くすだけでそこに十分な完全性と完結性を授けてくれます。
<アホー石 (アホアイト/Ajoite)>
環境や状況に関わらず内側に感情的な平和をもたらし、外的要因を喜びをもって受け入れることができるようにしてくれます。怒りや嫉妬、敵意などの他人に対するネガティブな感情を除去することで、本来の自分を取り戻し、大いなる存在との絆を回復するのに役立ちます。ハートと喉のチャクラを調和させてくれるので、自己統合やコミュニケーション、創造活動の助けにもなります。
<カオリン石 (カオリナイト/Kaolinite)>
己の道を追求し続ける勇気を与え、また倒れそうな時には支えとなる同情や慰めを与えることで、スピリチュアルな成長の過程における大きな障害や試練を乗り越えるのを助けてくれます。また人生における問題を消化して心の交通整理をアシストしてくれます。外部からの望ましくない影響やコントロールを取り除いたり、透聴能力を向上させる働きもあるそうです。
<緑簾石(エピドート/Epidote)>
自己提示やアイデンティティの明確化を助け、そこにくつろがせてくれます。悲しみや不安などの不活発性のマイナス感情を溶かし、ネガティブなエネルギーに波長を合わせないよう見守ってくれる石です。
▲▼ ザギマウンテンクォーツを彷彿とさせる素晴らしい結晶模様が、カオリナイト混じりの白っぽい清楚な色合いで紡がれています。所々アホアイトの澄んだ水色が漂っています。
▲▼ セルフヒールドベースと思われる背面には、明るい黄緑のエピドートやマンガンの豊富な赤いエピドートの一種も見られます。(こちらのものは緑簾石グループに属する独立した鉱物種としてのピーモンタイト(紅簾石/Piemontite)ではなく、あくまでもマンガンの豊富なエピドートの一種になりますが、不正確ながらどちらも一般にピーモンタイトと呼ばれてしまっています。)
▲▼ 内包されるカオリナイトによる独特の白っぽい透明感が幻想的で非常に美しいです。
▲▼ 清楚な白の描く結晶の立体造形がこの世のものとは思えないほど神秘的です。
▲▼ アホアイトを含む色々な内包物が各所に見られ常に楽しませてくれます。
▲▼ ほぼ全面に美しい結晶面が連なっていて、内包物も賑やかな隙の無い標本です。
▲▼ 良く見ると画像中央辺り(下画像上部)の白い霧の様なカオリナイトに混ざって、うっすらとアホアイトの青味が差しています。
▲▼ 緻密で複雑な結晶模様の中に、刺激的な褐色や黄緑色のエピドートが閉じ込められています。
▲▼ なかなか見ない面白い造形です。これだけでも充分に勝負できるメッシナらしい標本だと思います。
▲▼ この辺りもカオリナイトの白の中に仄かな青味が出ています。下画像の小さなポイント群の中にもアホアイトが見られます。
▲▼ 方々のポイントにアホアイトのファントムが入っています。
▲▼ こちらも水色が差しています。良く見ないと気付かない部分も多いですが探すのが本当に楽しいです。下画像中央部にアホアイトを内包したポイントが幾つか見られますが、やや下の少し緑〜黒味がかったブルーの部分には他の銅の二次鉱物も混ざっているものと思われます。
▲▼ 上品な淡いアホアイトのファントムが綺麗です。上画像中心部の黒いのはヘマタイトのファントムのようです。
▲▼ こちらも綺麗なファントムです。下画像中心部のちょっとした窪みの中にもアホアイトが見付かります。ご紹介させていただいた他にもまだ隠されているので、是非探してみてください。
▲ アホアイトだけではないメッシナ産の魅力が存分に発揮された、何方にでもお薦めできる素晴らしい標本だと思います。