Morion, Bavenite & Epidote
Locality: Strzegom (Striegau), Lower Silesia, Poland
Size: 80mm x 39mm x 38mm
Weight: 120g
商品説明:
トップのファントム部分にバベノ石が縦横無尽に飛び交い、頂に雪が積もった様に見える照り艶の良いポーランド産のモリオンです。背面は様々な鉱物の干渉やエッチングによるワイルドな景色が楽しめます。表面を切り刻むエピドートもたまらなく格好良いです。
この産地のペグマタイトからは煙水晶・黒水晶の内外に伴って様々な種類の鉱物が産出されます。緑簾石(Epitdote)、束沸石(Stilbite)、菱沸石(Chabazite)、バベノ石(Bavenite)、蛍石(Fluorite)、斧石(Axinite)、満礬ざくろ石(spessartine) 、緑泥石(Chlorite)、スチェゴマイト(Strzegomite / FeとAlを多く含んだ黒っぽいクローライト種の現地通称名)、微斜長石(Microcline)、アマゾナイト(Amazonite)、曹長石(Albite)、クリーブランド石(Cleavelandite)、黒雲母(Biotite)、電気石(Tourmaline)、方解石(Calcite)、黄鉄鉱(Pyrite)など定番から珍しいものまで水晶に内包もしくは付随して見られるので視覚的にも魅力が尽きない楽しい産地です。注意深く探すと記載がなくてもこれらのものが微量に含まれていることが多々あると思うので、お手元に届いたら是非探してみてください。
各鉱物の特徴:
<黒水晶(モリオン/Morion)/煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
水晶中のアルミニウム・イオンが放射線に反応することにより、このように茶色又は黒っぽい色になります。この原理を利用した人工着色のものもありますが、いずれも安全性の面で問題はありません。こちらは天然の煙水晶です。光を透過させない程に黒い煙水晶はモリオン(黒水晶/Morion)とも呼ばれています。
<バベノ石(ベイブナイト・バベナイト/Bavenite)>
花崗岩ペグマタイトや熱水鉱脈、スカルン中に産出される、アルミニウム、ベリリウム、カルシウム等を含んだ斜方晶系の珪酸塩鉱物で、ベリル(緑柱石/Beryl)等のベリリウム鉱物の変質作用で生成されます。長柱状や繊維状、塊状で見られ、色は通常白もしくは透明で、緑やピンク、茶色のものもあるそうです。
<緑簾石(エピドート/Epidote)>
カルシウム、鉄、アルミニウム等からなる珪酸塩鉱物のグループ名兼そのうちの一種の名称で、変成岩中や火成岩中に産出します。針状、粒状、板柱状の結晶と伸長方向に並行な条線が特徴で、緑から黄色の場合が多いですが、鉄の含まれる量が多いと黒っぽくなり、アルミニウムが多いと灰色や淡褐色になる多色性が強い鉱物です。
<微斜長石(マイクロクリン/Microcline)>
花崗岩やペグマタイト、変成岩、熱水脈中に、無色、白色、クリーム色等の短柱状、ガラス光沢半透明で産出することが多いです。微量の鉛で淡緑色になったものはアマゾナイト(天河石/Amazonite)と呼ばれています。
パワーストーンとしての意味・効果:
<黒水晶(モリオン/Morion)/煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
魔除けや厄除けの石として知られるモリオンは、ネガティブな意図やエネルギーに対しての強力なシールドとなります。その確固たる防御力やグラウンディング、そして浄化の力で、悪夢でお悩みの方やサイキック能力を伸ばしたい方の助けにもなってくれるそうです。また悲しみや抑うつと向き合い乗り越えられるよう、聖なる存在との繋がりを保持しサポートしてくれます。
<バベノ石(ベイブナイト・バベナイト/Bavenite)>
自己像を高めるとともに、知的・感情的・スピリチュアルな成長の動機を与え、より高い道を歩もうとする高潔な精神を育ませてくれます。また、十分に必要な情報や経験が得られ最も機が熟したベストなタイミングで創造や行動が行われるようアシストしてくれるそうです。
<緑簾石(エピドート/Epidote)>
自己提示やアイデンティティの明確化を助け、そこにくつろがせてくれます。悲しみや不安などの不活発性のマイナス感情を溶かし、ネガティブなエネルギーに波長を合わせないよう見守ってくれる石です。
<微斜長石(マイクロクリン/Microcline)>
極端になりがちな傾向のバランスを取り、望まないものを手放すのをサポートしてくれます。また、よりニュートラルな視点で物事を見る目も養ってくれます。優しく包み込むような安心感と解放感を与え、母子の出産のプロセスをアシストしてくれる他、その保護力で安全により深い状態で夢を見れるよう助けてもくれます。
▲▼ 錐面にも横にくっきりと条線が刻まれています。素晴らしい照り艶の漆黒のモリオンです。
▲▼ エッチングや干渉の見られる背面には、マイクロクリンやエピドート、クローライト等が付着していて、正にこの地を代表する鉱物が凝集されたワイルドな標本になっています。
▲▼ 上から下まで大胆に表面を切り刻むエピドートが格好良いです。
▲▼ トップのみスモーキーになっていて、二つ山のファントムを中心にバベノ石が密集しています。
▲▼ トップの裏側は干渉により松茸の様になっています。この産地に独特の愛すべきデザインです。
▲▼ 無数のバベノ石とエピドートが水晶を食い散らかすかの様に大暴れしています。とても魅力的な惹き付けられる光景です。
▲▼ 艶やかで寡黙な、何とも言えない表情の漆黒に吸い込まれそうになります。面白い形のクラックからは綺麗な虹が煌めいています。
▲▼ マイクロクリンの残った背面には、エッチングによる暗号の様な奇怪な模様が刻まれています。
▲▼ クローライトとエピドートに覆われた、力強いインパクトのある絶景です。
▲▼ エピドートの入り方はとても荒々しいのに何故かスタイリッシュな印象を受けます。
▲▼ 黄色味の強いエピドートが稲妻の様に側面を走っています。スチェゴムのワイルドな魅力の詰まった嬉しい標本です。