Smoky Quartz & Astrophyllite
Locality: Zagi Mountain, Hameed Abad Kafoor Dheri,
Peshawar, Khyber Pakhtunkhwa, Pakistan
Size: 68mm x 33mm x 24mm
Weight: 41g
商品説明:
奇怪な形状の両錐型結晶が芋虫の様に一列に連結した、アストロフィライト入りのザギマウンテン産スモーキークォーツです。お馴染のセルフヒールドやエッチングは勿論、珍しく照り艶の良い綺麗な結晶面が多く見られる稀有な標本です。美しい毛並みの様な淡いアストロフィライトと、奇想天外な結晶造形との極上のコンビネーションがお楽しみいただけます。
産地のザギマウンテンは、パキスタンのトライバルエリアに位置する、小高い丘の様な小さな山です。実際には西側の山地一帯、少なくともカブール川沿いのワルサックダム近辺までは採掘地が広がっていると考えられます。レアアースが採掘されることで知られ、星葉石(Astrophyllite)やリーベック閃石(Riebeckite)、金紅石(Rutile)等を内包したヴァラエティに富んだ独特の色合いと形状の水晶が人気です。その他にバストネス石(Bastnasite)、蛍石(Fluorite)、ガドリン石 (Gadolinite)、ジェントヘルバイト(Genthelvite)、チタン鉄鉱(Ilmenite)、モナズ石(Monazaite)、パリス石 (Parisite)、ラブドフェン(Rhabdophane)、楔石(Titanite)、ベスブ石 (Vesuvianite)、ゼノタイム(Xenotime)、ジルコン(Zircon)など稀有な鉱物も産出します。周辺が危険な地域にあり政情も不安定であるため、研究がなかなか進まず未だに謎が多いそうです。
各鉱物の特徴:
<煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
水晶中のアルミニウム・イオンが放射線に反応することにより、このように茶色又は黒っぽい色になります。この原理を利用した人工着色のものもありますが、いずれも安全性の面で問題はありません。こちらは天然の煙水晶です。光を透過させない程に黒い煙水晶はモリオン(黒水晶/Morion)とも呼ばれています。
<星葉石 (アストロフィライト/Astrophyllite)>
花崗岩や閃長岩などの深成岩中に産出する珪酸塩鉱物で、茶褐色や黄褐色、黄金色の板柱状や層状の他、葉片状の結晶が放射状に集合した星型の姿が典型的です。鉱物名は、ギリシャ語で星を意味するAstronと、葉を意味するPhullonに由来します。産地としてはロシアのコラ半島(Kola Peninsula)やノルウェイのランゲサンスフィヨルド (Langesundsfjorden)が有名です。
パワーストーンとしての意味・効果:
<煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
全てを優しくほぐし、柔らかなグラウンディングを促してくれる石です。思考や感情の過活動状態や鋭利さを和らげ、穏やかさと静けさを取り戻させてくれます。内外のネガティブさや様々なエネルギーの影響を緩和する衝撃吸収剤のような保護力もあります。
<セルフヒールド(Self-Healed)>
破損した部分が再結晶し自己修復されたセルフヒールドのクリスタルは、その自己治癒の智恵を分け与えることで、自分らしさと全体性を取り戻す手助けをしてくれるそうです。我々自身のセルフヒーリングの過程の素晴らしい伴侶になってくれるだけでなく、一見不可能にも思える状況への対処法も教えてくれるため、真摯にベストを尽くすだけでそこに十分な完全性と完結性を授けてくれます。
<星葉石 (アストロフィライト/Astrophyllite)>
自己を客観視する力を与えて本来持つべき自尊心を再認識させるとともに、限界というものが本当は存在しないということを教えてくれます。そして成長と前進の妨げとなっている責務や責任等から解放されること、また人生から取り除かれるべきものを排除することを手伝ってくれるそうです。
ザギマウンテンは聖なる山として昔から地元の方々に崇められてきました。珍しい鉱物が沢山産出することも相俟ってか、ダイナミックでこの世の物とは思えないようなエネルギーの石が出てきます。入手が難しいため高価な場合も多いですが、鉱物標本としてもパワーストーンとしても魅力溢れる格別な鉱物の産地です。お守り代わりやお部屋のディスプレイとしてもお薦めです。是非ザギのエネルギーを生で感じてみてください。
▲▼ 手前側の一番大きな結晶からは内部の茶色いスモーキーの部分が見えています。
▲▼ こちら側は独特のモコモコした蝕像が多く見られます。
▲▼ 丁度奥側を向いている芋虫の様な面白いな形です。まるで生命と意思が宿っているかの様な不思議な躍動感があります。
▲▼ どちらも結晶の真ん中辺りが溶けて穴の開いた様な形をしていて、反対側も同じ様相になっています。全体的にもかなりの高密度ですが、結晶の輪郭に沿ってアストロフィライトが特に集中しています。
▲▼ こちらの結晶の上部は表面までアストロフィライトで覆われている様な状態です。下画像の破断面からはクリアなスモーキーの内部が見えます。この辺りは逆に内包物が少なくなっています。
▲ 幅のある長い結晶も多く見られます。降り注ぐ流星の様で綺麗です。
▲▼ 迫力のある独特のモコモコした蝕像が艶やかに輝きます。下画像、複雑に入り組んだ形の結晶が非常に面白いです。先端の方まで所々溶かされています。
▲▼ 底面は全体が非常に細かいセルフヒールドになっています。条件的に撮影には難がありましたが、実物では無数の錐面が鋭く輝く迫力の景色が楽しめます。
▲▼ 自立はできませんが、縦に置いても非常にインパクトのあるエキセントリックな姿が楽しめます。
▲▼ アストロフィライトの圧倒的な密度と美しさ、そして奇怪な結晶造形が極上の独創性を放っています。