Morion, Epidote & Microcline
Locality: Strzegom (Striegau), Lower Silesia, Poland
Size: 159mm x 78mm x 56mm
Weight: 835g
商品説明:
周りの空気まで変えてしまう程の圧倒的な存在感と生命力を放つ、ポーランド産の巨大なモリオンです。全体に散りばめられた深く美しい色合いの透き通ったエピドートと、照り艶の良い柱面に浮かび上がる暗号の様な結晶模様がたまらなく魅力的です。本当に生きているかの様な瑞々しさと躍動感を持った、鉱物標本の枠には収まらないワイルドな逸品です。実物を目の前にすると、「生きたオブジェ」という形容がしっくり来る気がします。クオリティという物差しの通用しない驚くべき標本です。
この産地のペグマタイトからは煙水晶・黒水晶の内外に伴って様々な種類の鉱物が産出されます。緑簾石(Epitdote)、束沸石(Stilbite)、菱沸石(Chabazite)、バベノ石(Bavenite)、蛍石(Fluorite)、斧石(Axinite)、満礬ざくろ石(spessartine) 、緑泥石(Chlorite)、スチェゴマイト(Strzegomite / FeとAlを多く含んだ黒っぽいクローライト種の現地通称名)、微斜長石(Microcline)、アマゾナイト(Amazonite)、曹長石(Albite)、クリーブランド石(Cleavelandite)、黒雲母(Biotite)、電気石(Tourmaline)、方解石(Calcite)、黄鉄鉱(Pyrite)など定番から珍しいものまで水晶に内包もしくは付随して見られるので視覚的にも魅力が尽きない楽しい産地です。注意深く探すと記載がなくてもこれらのものが微量に含まれていることが多々あると思うので、お手元に届いたら是非探してみてください。
各鉱物の特徴:
<黒水晶(モリオン/Morion)/煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz) - SiO2 / Trigonal - >
水晶中のアルミニウム・イオンが放射線に反応することにより、このように茶色又は黒っぽい色になります。この原理を利用した人工着色のものもありますが、いずれも安全性の面で問題はありません。こちらは天然の煙水晶です。光を透過させない程に黒い煙水晶はモリオン(黒水晶/Morion)とも呼ばれています。
<緑簾石(エピドート/Epidote) - Ca2Fe3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH) / Monoclinic - >
カルシウム、鉄、アルミニウム等からなる珪酸塩鉱物のグループ名兼そのうちの一種の名称で、変成岩中や火成岩中に産出します。針状、粒状、板柱状の結晶と伸長方向に並行な条線が特徴で、緑から黄色の場合が多いですが、鉄の含まれる量が多いと黒っぽくなり、アルミニウムが多いと灰色や淡褐色になる多色性が強い鉱物です。
<微斜長石(マイクロクリン/Microcline) - KAlSi3O8 / Triclinic - >
花崗岩やペグマタイト、変成岩、熱水脈中に、無色、白色、クリーム色等の短柱状、ガラス光沢半透明で産出することが多いです。微量の鉛で淡緑色になったものはアマゾナイト(天河石/Amazonite)と呼ばれています。
パワーストーンとしての意味・効果:
<黒水晶(モリオン/Morion)/煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
魔除けや厄除けの石として知られるモリオンは、ネガティブな意図やエネルギーに対しての強力なシールドとなります。その確固たる防御力やグラウンディング、そして浄化の力で、悪夢でお悩みの方やサイキック能力を伸ばしたい方の助けにもなってくれるそうです。また悲しみや抑うつと向き合い乗り越えられるよう、聖なる存在との繋がりを保持しサポートしてくれます。
<セルフヒールド(Self-Healed)>
破損した部分が再結晶し自己修復されたセルフヒールドのクリスタルは、その自己治癒の智恵を分け与えることで、自分らしさと全体性を取り戻す手助けをしてくれるそうです。我々自身のセルフヒーリングの過程の素晴らしい伴侶になってくれるだけでなく、一見不可能にも思える状況への対処法も教えてくれるため、真摯にベストを尽くすだけでそこに十分な完全性と完結性を授けてくれます。
<緑簾石(エピドート/Epidote)>
自己提示やアイデンティティの明確化を助け、そこにくつろがせてくれます。悲しみや不安などの不活発性のマイナス感情を溶かし、ネガティブなエネルギーに波長を合わせないよう見守ってくれる石です。
<微斜長石(マイクロクリン/Microcline)>
極端になりがちな傾向のバランスを取り、望まないものを手放すのをサポートしてくれます。また、よりニュートラルな視点で物事を見る目も養ってくれます。優しく包み込むような安心感と解放感を与え、母子の出産のプロセスをアシストしてくれる他、その保護力で安全により深い状態で夢を見れるよう助けてもくれます。
▲▼ 約16cmもある巨大なポイントです。微斜長石とエピドートを伴っています。
▲▼ 全体的にはポイントが縦に両断された様な形になっています。灰色っぽい断面はラフではなく、カットされた様に触感の滑らかな浅いセルフヒールドが覆っているものと思われます。トップはエピドートや長石に浸蝕されています。
▲▼ 非常に照り艶が良く、綺麗に黒光りしています。凹凸の激しい条線もとても良い味を出しています。
▲▼ 何かの暗号かパズルの様な、柱面に浮かび上がる不思議な模様が抜群に格好良いです。この標本の一番の魅力だと思います。
▲▼ シャープで透明感のある宝石の様なエピドートがたくさん付着しています。下画像中央にはスチェゴマイトも顔を出しています。
▲▼ 深く鮮やかな色合いのエピドートが扇形に集合しトップを浸蝕しています。力強い生命力を感じさせます。
▲▼ 以下、置く向きを変えて断面を底面にした画像が続きます。表面の残っている三面はどれも照り艶が良く均一なクオリティを保っています。
▲▼ こちら側も美しいエピドートがたくさん付いています。微斜長石上は結晶が細かくなっています。
▲▼ 長石に激しく浸蝕され、ほぼ錐面が無くなっています。何とも荒々しくワイルドで、たまらない魅力があります。美しく透き通った端正なエピドートとのギャップも素晴らしいです。
▲▼ 無数の細かいエピドートが宝石を散りばめた様に、結晶面を美しく輝かせています。下画像、こちら側の柱面にもボコボコと面白い模様が出来ています。
▲▼ 微細なエピドートが苔の様に長石上に密生しています。下画像、長くシャープな結晶が縦横無尽に水晶を貫いて、たくさんのクラックを作っています。大きな標本だけあって、様々なタイプのエピドートが見られます。
▲▼ 断面側は全体が非常に細かく再結晶していて、平らで滑らかな表面になっています。広大な面積に美しい結晶模様が一面に広がっています。
▲▼ シャープな結晶面が立体的に浮かび上がっている部分や、複雑な模様の見られる部分もあります。色々な角度から光を当てて楽しんでみてください。