Morion, Bavenite & Epidote
Locality: Strzegom (Striegau), Lower Silesia, Poland
Size: 70mm x 40mm x 35mm
Weight: 130g
商品説明:
レアなベイブナイトが内包された、ワイルドで複雑な形状のスチェゴム産黒水晶です。様々な面白い要素が盛り込まれた、コレクター向けの素晴らしい標本だと思います。
比較的どの部分でもベイブナイトが繊維状に内包されているのが見られる珍しい黒水晶です。カテドラル状に成長していてワイルドな趣きがあるだけでなく、再結晶やスチェゴマイトで覆われた柱面、レコードキーパーにトライゴーニックまで見られる非常に見所の多い標本です。エピドートやクローライトも入っていて、この産地の水晶の特徴と魅力を一個に凝縮した、決定版とも言えるお得なモリオンです。
この産地のペグマタイトからは煙水晶・黒水晶の内外に伴って様々な種類の鉱物が産出されます。緑簾石(Epitdote)、束沸石(Stilbite)、菱沸石(Chabazite)、バベノ石(Bavenite)、蛍石(Fluorite)、斧石(Axinite)、満礬ざくろ石(spessartine) 、緑泥石(Chlorite)、スチェゴマイト(Strzegomite / FeとAlを多く含んだ黒っぽいクローライト種の現地通称名)、微斜長石(Microcline)、アマゾナイト(Amazonite)、曹長石(Albite)、クリーブランド石(Cleavelandite)、黒雲母(Biotite)、電気石(Tourmaline)、方解石(Calcite)、黄鉄鉱(Pyrite)など定番から珍しいものまで水晶に内包もしくは付随して見られるので視覚的にも魅力が尽きない楽しい産地です。注意深く探すと記載がなくてもこれらのものが微量に含まれていることが多々あると思うので、お手元に届いたら是非探してみてください。
各鉱物の特徴:
<黒水晶(モリオン/Morion)/煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
水晶中のアルミニウム・イオンが放射線に反応することにより、このように茶色又は黒っぽい色になります。この原理を利用した人工着色のものもありますが、いずれも安全性の面で問題はありません。こちらは天然の煙水晶です。光を透過させない程に黒い煙水晶はモリオン(黒水晶/Morion)とも呼ばれています。
<バベノ石(ベイブナイト・バベナイト/Bavenite)>
花崗岩ペグマタイトや熱水鉱脈、スカルン中に産出される、アルミニウム、ベリリウム、カルシウム等を含んだ斜方晶系の珪酸塩鉱物で、ベリル(緑柱石/Beryl)等のベリリウム鉱物の変質作用で生成されます。長柱状や繊維状、塊状で見られ、色は通常白もしくは透明で、緑やピンク、茶色のものもあるそうです。
<緑簾石(エピドート/Epidote)>
カルシウム、鉄、アルミニウム等からなる珪酸塩鉱物のグループ名兼そのうちの一種の名称で、変成岩中や火成岩中に産出します。針状、粒状、板柱状の結晶と伸長方向に並行な条線が特徴で、緑から黄色の場合が多いですが、鉄の含まれる量が多いと黒っぽくなり、アルミニウムが多いと灰色や淡褐色になる多色性が強い鉱物です。
<緑泥石(クローライト/Chlorite)>
10数種ある緑泥石のグループの総称で、種によってマグネシウムや鉄、アルミニウムなどを主成分とします。鉄の含有率に比例して色調が濃くなり黒に近付きます。輝石や角閃石、黒雲母などが変質した石として、火成岩中や熱水鉱床の中にも広く見られます。独立した鉱物名ではありませんが、不特定な緑泥石グループの鉱物のことを単に緑泥石と呼ぶのが通例になっています。
パワーストーンとしての意味・効果:
<黒水晶(モリオン/Morion)/煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
魔除けや厄除けの石として知られるモリオンは、ネガティブな意図やエネルギーに対しての強力なシールドとなります。その確固たる防御力やグラウンディング、そして浄化の力で、悪夢でお悩みの方やサイキック能力を伸ばしたい方の助けにもなってくれるそうです。また悲しみや抑うつと向き合い乗り越えられるよう、聖なる存在との繋がりを保持しサポートしてくれます。
<レコードキーパー(Record Keeper)>
レコードキーパーは錐面の表面上に現れた三角形の結晶成長の軌跡で、アトランティスやレムリアの存在によってプログラムされた、地球や人類のヒーリングを促進するための様々な神秘的な情報が蓄えられていると言われています。レコードキーパーは準備の整った高波動で純粋な魂にのみその情報を与え、世界に光と平和を増やすために自他の進化と成長を活性化させてくれるそうです。
<セルフヒールド(Self-Healed)>
破損した部分が再結晶し自己修復されたセルフヒールドのクリスタルは、その自己治癒の智恵を分け与えることで、自分らしさと全体性を取り戻す手助けをしてくれるそうです。我々自身のセルフヒーリングの過程の素晴らしい伴侶になってくれるだけでなく、一見不可能にも思える状況への対処法も教えてくれるため、真摯にベストを尽くすだけでそこに十分な完全性と完結性を授けてくれます。
<バベノ石(ベイブナイト・バベナイト/Bavenite)>
自己像を高めるとともに、知的・感情的・スピリチュアルな成長の動機を与え、より高い道を歩もうとする高潔な精神を育ませてくれます。また、十分に必要な情報や経験が得られ最も機が熟したベストなタイミングで創造や行動が行われるようアシストしてくれるそうです。
<緑簾石(エピドート/Epidote)>
自己提示やアイデンティティの明確化を助け、そこにくつろがせてくれます。悲しみや不安などの不活発性のマイナス感情を溶かし、ネガティブなエネルギーに波長を合わせないよう見守ってくれる石です。
<緑泥石(クローライト/Chlorite)>
ハートに癒しと調和をもたらす石です。リラックスして深呼吸する様な感覚で、自分の居場所にくつろぐことを許し、地球上に降り立つことを優しく見守ってくれます。協力関係や共同作業の促進効果もあります。スチェゴマイトの場合はどちらかというとグラウンディングや保護の強化に比重が寄っているように感じられます。
▲ こちらの面は乖離面が細かい鱗の様にびっしりと再結晶しているのが見られます。雪崩の跡の様で壮観です。
▲▼ 厳しい環境に耐え抜いた力強さを物語るような佇まいと、暗闇のような照りのある漆黒の黒が、この世のものとは思えない不思議な雰囲気と深みのある渋さを醸し出しています。
▲▼ カテドラル状に成長した錐面の連なりが綺麗に見られます。下半分はスチェゴマイトに覆われています。
▲ 真ん中からエピドートが放射状に突き出ています。
▲ トップのみ強い光で透けてファントムの輪郭と内包物が見えます。
▲ 小さい錐面の方が上位にあることでスタイリッシュな面白い味が出ています。
▲ 顕微鏡画像です。トップの内外の様子です。
▲ このあたりは繊維状のベイブナイトがびっしりと入っています。
▲ 中央右のクラックには虹が見えます。
▲ 画像には一部しか写っていませんが無数のレコードキーパーが連なっています。
▲ 黒地に白なのでベイブナイトが映えます。かなりインパクトがあります。
▲ エピドートも全体に所々見られるのですが、この部分に目立つ形で最も固まっています。
▲ まるで白い隕石か何かが飛び交って軌道を描いているようです。
▲ スチェゴマイトの質感も渋くて素敵です。
▲ 右下は微小ですがトライゴーニックがたくさん見られます。他3つの画像はベイブナイトです。
▲ 下2つはエピドートです。右下の画像ではエピドートに紛れて緑のクローライトのボールがあります。